世界文化遺産に登録されている歴史と文化の街、マラッカ。
どこか同じく世界文化遺産に登録されているベトナムのホイアンや、マレーシアのペナンと同じような雰囲気が流れているのですが、唯一違うのが爆音トライショー。
突っ込みどころが多すぎるのですが、市内移動に便利だったりします。
これがマラッカの爆音トライショーだ!
マラッカの旧市街の中心ジョンカーストリートを走るトライショーがこちら。
このトライシクルの集団が走ってくると歴史と文化のまちマラッカが一気にバックパッカーの街マラッカに変わったかのように感じます。
こちらがトライショー。
自転車の横に2人乗りのソファーをサイドカーとして装備して、そしてこのデコレーション。
キティちゃん、ドラえもん、ピカチュウなどなど日本キャラクターの人気を感じます。
とくに強面のおじさんがキティ号を運転しているを見ると個人の趣味なのか、偶然今日割り当てられた車がこれだったのか、それとも緻密なマーケティング戦略からなのか、気になります。
トライショーに乗ってみよう
このトライショー、なんと政府公認らしいのです。
この看板によると、料金は1時間40RM。
苦情のなど愚痴もあります。そして、「マラッカ市(Historical Melaka City Council)からライセンスされたトライショーのみが乗客を運ぶことを許可されています」の一文。
ちゃんと認可を取らなければできないんですね。
マラッカでは警察の車やバイクもよく見かけましたし、ツーリストポリスもすぐ隣りにあったので、一応取締も行われているはずです。
それにしても、著作権はどうなってるのでしょうか。
マラッカ観光の中心のオランダ広場に行けばたくさんのトライショーが客待ちをしています。
キャラクターも音楽も、もちろんドライバーも様々なのでお気に入りの一台に乗ってみても良さそうです。
一方通行も何のその、車道のど真ん中を爆走してくれます。
「トライショー」の名前について
トライショー(Trishaw)という単語はシンガポールやマレーシアの3輪人力車に使われています。
Triは3という意味で、3輪を表しているのですが、Shawは・・・・実は「車(しゃ)」なんです。
人力車が中国を通ってアジアに渡った時に、Rickshaw(リキショー)と呼ばれるようになり、それが3輪になったからトライショーなのです。
ちなみに、インドなどで走っている「オートリキシャー」と呼ばれるトゥクトゥクのような車も、オート+リキシャーです。
名前が日本語由来だと思うと、なんだか親近感がわきますね。
まとめ
「世界文化遺産の歴史のある街」というフレーズからは全くかけ離れているようなこのトライショー。
先日、同じく世界文化遺産の街ホイアン(ベトナム)でも爆音の音楽がかかっていたことのを思い出しました。
「歴史と、アミューズメントの両方が楽しめる街」として、観光客向けに進化した一つの姿なのかなと思います。