先日、頑張ってためたマイルを使ってタイ国際航空のA350-900のビジネスクラスに搭乗してきました。
以前の私は「え、機材によって違いがあるの?」と思っていましたが、今は航空機の各機材による違いを楽しむようになっています。その理由は、この記事を読んでもらえればわかると思います。
その中でも、A350-900は最近JALも導入を始めた仏エアバス社が誇る最新鋭の旅客機。
当然、ビジネスクラスの座席も最新鋭のものが用いられています。
微笑みの国、タイ国際航空の最新のビジネスクラスを紹介します。
サクッと読める目次
深夜バンコク発のA350-900に搭乗
今回搭乗したのは23:10タイ・バンコク発、06:30韓国ソウル着のTG658便です。
22:30、搭乗開始。
優先レーンを通り、ビジネスクラスの左側の通路から搭乗します。
温かいオシボリをもらってリフレッシュ。
手を拭いたあとにメガネを外して思いっきり顔をゴシゴシする気持ちよさに気づいてしまった私は立派なアラサーです。
トレーに載せられてやってきたドリンクはアップルジュース、オレンジジュース、アイスティー、水。アイスティーがシグネチャーらしいのでいただく。美味しいレモンティーでした。
タイ航空はオーキッド(欄)の花が飾られていて南国ムードがあって良いですね。
おおお、これがA350-900の最新シートかー、と、シートの周りをパシャパシャと写真を撮っていると、CAさんが食事の案内をしにきてくれました。
23:10発、6:30着の便ということで、離陸後に軽い夕食があり、メインは朝食とのこと。
3時頃に朝食という案内なのはタイ時間の午前3時なので、4時間後に朝食です。
夕食と朝食、それにドリンクを聞かれて全てメモしてくれるので、搭乗したらに全部選んでおきたいところです。
もちろん、追加もできると思うし、選ぶまで待っていてくれるのだがどうも横で待たれるとゆっくり選べなくなってしまいます。
23:15、ボーディングコンプリート。
モニターではフライトの安全のビデオが流れ始めました。
最近、どこの航空会社もその国の文化を取り入れた凝ったビデオになっているので毎回楽しみだったりします。
ANAは歌舞伎ですよね。ベトナム航空は凝りすぎてちょっとわかりにくい気もしますが・・・。
23:30、プッシュバック開始。
カメラの映像から雨の飛沫がよくわかるほどの横殴りの雨になってきました。
そして、大型機らしくゆっくりと静かに離陸。
バンコクの明かりが遠くなり、分厚い雲の中ぐんぐん高度を上げていきます。
これから、タイ国際航空ビジネスクラスの素晴らしい体験が始まると思うと、ワクワクします。
A350-900の最新鋭ビジネスクラスの座席をチェック
さて、この最新鋭ビジネスクラスの座席を紹介していきます。
タイ航空のA350-900(359)のビジネスクラスは1-2-1配列のスタッガード配列になっています。
ANAは中央の横並び席も席と席の間にテーブルが挟まるのに対して、タイ航空の横並び席は隣同士に座れる席も用意されていました(写真の席の後方)。
ビジネスのおひとりさま需要が多いANAに対して、ファミリーやカップルの需要も見込んでいるのでしょう。
なお、ANAもホノルル便に投入したA380では横並びの席があるようなので、いつか乗りたいです。
今回の席は通路側の1人席。
シートの上にはブランケット、靴下、アメニティが置かれていました。
ちなみにシートベルトは前の席との間隔が広いからか、3点式。
安全なのですが、やはりこれを締めるとちょっと苦しく感じます。
車のシートベルトに比べて、肩の高さが調節できないからでしょうか。
液晶モニターは16インチの大画面タッチパネル。
シートピッチが広く、前傾姿勢にならないと手が届かないので操作に慣れていればリモコンのほうが便利かもしれません。
モニター下にはUSB充電器が二口。
更にその下には足を乗せるフットレストと、靴入れがあります。
モニターの左には折り畳まれたメインテーブルがあり、コートハンガーはテーブルのさらに左にありました。
シートの横には大きなサイドテーブルがあり、タブレットとカメラ程度であれば十分置くことができ、ノートパソコンも置ける大きさです。
サイドテーブルの下にはボタンが並んでいて、オシャレなのだがぱっと見でなんのボタンかわからないものも。。
動かしてみると「なるほど!」となったので、安定飛行になってからいろいろ押してみるののがおすすめ。
特に、メインテーブルは前後に動かないのでシートを前後に動かして机との位置を調整するのが快適に過ごすコツです。
コントローラーもタッチパネル液晶モニター付きの最新モデルで、メイン画面とは独立したコンテンツを楽しめるのが地味に便利。
例えば、映画を見ながら、手元のコントローラーでフライトマップを映すなんてこともできました。
コントローラーの下にはくさび形の小物入れ。
深さは15センチほどあり、スマホやタブレット、書籍をおいておくのに便利。
スマホを入れるとかなり奥まで入ってしまい、忘れそうになるので離陸後はサイドテーブルの上に置くことにしました。
サイドテーブルの全面にはヘッドホンジャックとコンセントがあります。
ヘッドホンジャックは左右が独立した「飛行機によくあるタイプ」なので手持ちのヘッドホンをつなぐことはできないのが残念。
ちなみにサイドテーブルと窓の間は隙間が空いているので物を落とさないように注意。ANAのスタッガードはこの奥に隙間がないので、やはり同じスタッガードと言っても航空会社によって違いがあるんだなと思いました。
サイドテーブルの前のエリアはかばんを置いたり、靴を置いたりすることができるスペースがあります。
備え付きのヘッドホンが十分良いクオリティなので、個人的には問題ないが、普通のヘッドホンが差し込めるようになるとマイヘッドホンが使えるのになぁ、と飛行機に乗るたびに思います。
座席にはライトが3つも用意されており、深夜便の暗い機内がなんともムーディーに照らされる。
天井のライトはコントローラーから、机の上のライトは一番左のボタン、スポットライトは左から二番目のボタン。
メインのテーブルもそこそこ大きい。
テーブルの位置の調節はできないが、座面が前後に動くのでテーブルに合わせて座面を動かして姿勢を調整。
ANAのスタッガードシートのビジネスクラスでは、テーブルは横から出てくるのですが、このタイ国際航空のビジネスクラスではテーブルが前についています。
同じスタッガードでも、違うんですね。
さすがにパソコンとA4の資料を並べて置くことは出来ないが、パソコンだけの利用であれば十分です。
もちろん奥に遮るものはないのでノートパソコンの画面も自由に倒せます。
シートはもちろんフルフラットまで倒せるので、快適に寝ることができました。
やはりフルフラットは最高です。
身長が180cmを超えると狭いかもしれないですが、十分ですね。
足元の幅は広くはないが、マイルでしかビジネスクラス乗らない庶民の私としてはフラットになるだけで最高です。
旧型のビジネスクラスも、エコノミーと比べるととても快適なのだがどうせビジネスクラスに乗るならフルフラットになる新型機が良いなぁ、と乗るたびに思ってしまうようになりました。
例えば、旧型ビジネスクラスだと下の記事で紹介しているようなシートになります。
これがファーストクラスになるとまた違うんだろうなぁ。
コツコツマイル活動継続しなくては。笑
タイ国際航空ビジネスクラスのアメニティ
アメニティは可愛いポーチに入っていました。
ANAの巾着袋よりも、シンガポール航空のレザー調ポーチよりも、このタイ国際航空のマンダリナダックのポーチは長く使えそうです。
中身はヘアブラシ、、歯ブラシ、マウスウォッシュ、リップクリーム、保湿クリーム、。
マウスウォッシュや歯ブラシに高級感がまるでなくて驚きます。
歯ブラシは柔らかめで磨き心地は良かったです。
保湿クリームはその後しばらく持ち運び、大活躍でした。
その他に、ブランケットと機内用の靴下もあります。
靴下は短めのフリーサイズのものでした。
食事メニュー
深夜にバンコクを出発し、朝にソウルに到着するこの便はメインの食事は朝食とのことでした。
フードのメニューはこんな感じ。
メニューにはRed Chillと書かれているので「これは辛い?」と聞くと、「全然辛くないよ!辛くないチリだよ!」というのでそれならばとタイ料理をオーダーしておきました。
タイ人の「辛くない」はあまり信じないのですが、、、朝が楽しみです。笑
ドリンクメニューはこんな感じ。
離陸後の夜食がメニューの中から注文できるので、離陸前に聞きに来てくれたときに茶そばをチョイスしておきました。
離陸後、シートベルトサインが消えるとペットボトルの水を配ってくれます。
就寝後でも好きなときに飲めるようにという配慮でしょうか。
こういうちょっとした配慮が嬉しくなりますよね。
そしてやってきました、茶そば!
一口食べると、、、うまーーい。
タイ航空の、バンコク-ソウル路線で日本の味が楽しめるのは嬉しいです。
タイ航空の、非日本路線なのに茶そばがあるというのが嬉しすぎて、そばが何故か短く切られているのも気になりません。
食べ終わると追加のオーダーをすぐに聞きに来てくれるのも好感度高し。
お腹いっぱいになったので映画も見ずに寝ることにします。
フルフラットのシートで、おやすみなさい。
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一眠りしたあとの朝食はタイ料理。
2:40(韓国時間4:40)頃に機内の照明が薄く点灯して、CAさんが朝食を持ってくるか聞きに回り始めます。
おしぼりと水で目覚めもすっきり。
寝る前のオーダー通り、水とコーヒーを持ってきてくれました。
そして、やってきました朝ごはん!
全く辛くなく、とっても美味しかったです!信じてよかった。
もちろんメインも美味しいのですがスイーツに力が入っている気がします。
スイーツ好きのANAマイラーはタイ国際航空に乗るべし!?
ちなみに、朝食提供中に機長から「気流の不安定なところを通ります」とアナウンスが入り、CAさんも着席してシートベルトサインが消えるまで20分ほど提供も中断。
まだ朝食が提供されていない方々はその間待っていました。
先にもらえた私は3点式シートベルトを締めて食べ続けるわけですが、コーヒーはこぼれそうだし、テーブルは動いているし、こぼさないように必死にいただきました。
天候なので仕方ないですが、食事の時間と重なると大変ですね。
夜明けの薄暗い外を見ると分厚い雲。
機長、CAの皆様、安全運航ありがとうございました。
機内エンターテイメントは?
機内の時間をほぼ食事か睡眠で過ごしていて、着陸間際に音楽を聞いただけなのですが、機内エンターテイメントはこんな感じ。
かっこいい機内エンターテインメントのガイド。
映画は日本語の吹き替えも多く、深夜便でなければ見たいものがいくつかありました。
音楽はこんな感じで、あまり日本語のものは数多くありません。
最後に、お手洗いの紹介
お手洗いはさすがは最新機、とてもきれいです。
白い布と???の花でデコレーションするのがタイ国際航空スタイル。
タオルや保湿液。
紙コップが備え付けられていているのですが、水道には「飲めません」のマークがはられているのでどう使えばいいのかわかりませんでした。
歯磨きの際にもらったペットボトルの水を持ち込むのが正解かもしれません。
ドアの裏には灰皿のマークがありますが、使えなくなっていました。
今更の時代に禁煙ではない機体があるとは思えないのですが、何故ついているのでしょう。。何処かの国では喫煙可能なフライトがあるのでしょうか。
もちろん、オムツ変えベッドもありました。
韓国・ソウルの仁川国際空港に着陸
快適なフライトを楽しんでいると6時間があっという間に過ぎていき、ソウルの仁川国際空港に着陸。
着陸の様子を座席のモニターで眺めるのもなんだか新鮮で楽しい。
よーし、これからもビジネスクラスを楽しむために、マイル貯めるぞー!
タイ国際航空のA350-900は快適!
- フルフラットになるシート
- 美味しい機内食・スイーツ
- 丁寧でタイムリーなサービス
- アメニティポーチが可愛い
タイ国際航空の最新鋭航空機A350-900のビジネスクラスはとても快適でした。
ビジネスクラスにもすぐに手が届く、裏技的マイルのため方はこちらの記事でかなり詳しく解説しています。
マイルを貯めて、世界を楽しんじゃいませんか!?