先日、初めてモノポリーというゲームをしました。
モノポリー、面白いですね。
自分が持っている不動産を担保に借り入れを行うという要素があることで、
借り入れ余力を考えた上で投資を行っていくこということが学べるゲームとなっていました。
人生ゲームとかだとお金がなくなったら大変、借金は悪いもの、そういう考えになってしまいそうなところが
資産を元に借金をすることができるということでどう活用するかを考えることができます。
子供の頃からこんなゲームをしていたら、借金をどう活用するか、とか、投資の感覚って身につくよなーと思って楽しく遊んでいました。
借金の意義とは時間の移動である
そこそも借金が悪いことなのかっていうと、そうじゃないと思うんですよね
時間を移動するために活用できるのです
例えば、大学生って時間はあるけどお金ないじゃないですか。
で、就職するとお金はあるけど時間がない、ってなる人多いですよね。
じゃ、未来のお金を大学生の時に移動してくれば、時間がある時にお金があってたくさんの活動ができるようになりますよね。
就職してから時間がない中でも楽しめるお金だけ残しておけば良いのです。
未来のお金を今に持ってくる。
そんな事ができたら良いなって思いませんか?
それがお金を借りるということです。
未来にちゃんと返してくれるだろう、そういう信頼があれば未来のお金を今に持ってくることができるのです。
ですので私は大学生の頃、借り入れ型の奨学金を枠いっぱいに借りていました。
利息は当時1.5%でしたので、このお金を元に毎年自分が1.5%以上成長して、ちゃんと返せるようになればいいと考えていました。
そうやって貸してくれるのも、大学生であれば将来はきっと就職して返済できると思ってくれたからです。
奨学金破産というニュースも最近は目にするようになりましたが、ちゃんと返すつもりで借りないのがいけないだけです。
または、奨学金という名前だからかお金を借りるという意識がないのが問題でです。
決して、お金を借りるという行為自体に問題があるわけではありません。
無借金経営が素晴らしい、は本当か?
日本では無借金経営が素晴らしいともてはやされる風潮がありますがそれは本当にそうなのでしょうか?
企業というのは、基本的には何かを仕入れて、付加価値を就けて、販売するという活動をしています。
シンプルに言ってしまえば
100円で仕入れたものを200円で販売することができる方法を知っている
ということです。
この時に、手元の資金が1000円しかなければ10個しか仕入れることができません。
それを200円で販売して、1000円の粗利が残ります。
これが社員の給料や、未来への投資になりますよね。
800円を社員に渡して、200円をさらなる仕入れに振り分けることができれば、次の月は1200円分子入れて、それを2400円で販売します。
でも、もしこの会社が2000円を借りることができたら?
借りた2000円と、手元のお金を使って最初から3000円分の30個仕入れることができます。
それを販売すれば、3000円の粗利が出ますよね。
そこから利息が300円引かれたとしても、まだ2700円残っています。
借金をしない例では粗利1000円を社員の給料に800円、投資に200円回しましたが、
借金をすれば2700円のウチ社員に2000円、投資に700円回すことができます。
お金を借りたことで社員に回せる給料が2.5倍になったんですね。
もちろん販売数が増加していることで、他のコストも増えているとは思いますが、きっと一人あたりの給料も増やすことができるでしょう。
つまり、100円を200円にする方法を知っているのであれば、
お金は借りることで一気にレバレッジを効かせることができるのです。
それであれば、借りたほうが良いということです。
お金を借りる上で考えるべきこと
お金を借りる上で注意しなければならないことはもちろんあります。
1つ目はちゃんと有効に活用することができるのかということ。
100円で仕入れたものを200円で売れたとして、無限に売れるなんていうことはありませんよね。
競合が出くるかもしれないですし、そもそもの市場規模にも上限があります。
売れる範囲内で生産を増やす、そこの見極めがとても大事になってきます。
お金はいつか返すものであること
借りたお金は事業に失敗したとしても返さなければいけません。
ですので、うまく行かなかった場合のこともある程度考えて身の丈にあう
量を借りる必要があります。
しかし、将来も返済できる、そう思ってもらえているのであれば、返済期日にまた借り換えればよいのです。
個人だといつかは歳をとり稼げなくなると思いますので、そこまでにはすべて返す必要があります。
しかも、ずっと借りているのでずっと利息は払い続けます。
それでも、それを上回る効果があるのであれば全く問題ないですよね。
これが企業や国家てあれば、信頼され続けている限り永遠にお金を借りることができます。
より多くの人に価値を提供しよう思ってて、
そしてそれが可能な組織であれば
借金をして事業規模を大きくしたほうが皆幸せになります。
100円で仕入れて200円で売る会社は、お金を借りてたくさん生産したほうが、多くの人に価値を届けることができて、利益も上がる、という先程の例のとおりです。
企業は利益を上げ続けている限り存続できるので、ずっとお金を借りている状態でも問題ないのです。
ただ、その借金の比率が上がる、逆に言えば自己資本比率が下がると、何かあったときに返せなくなるリスクは上がるため、どこまで規模を大きくするかという判断が大事になります。
ちなみに国家も同じで、日本が信頼され続け、経済が回り続けている限りお金は借りたままでよいのです。国債を返すより成長が大事というのはこういうことです。
借金のメリット・デメリットまとめ
お金を借りることのメリットとデメリット、おわかりいただけましたでしょうか。
そんなことができるのも、貸してくれる人がいるかどうかということです。
将来きちんと利息をつけて返してくれる、そう思わないとお金を貸してもらうことはできません。
奨学金であれば、大学を卒業すればきっと就職して返せるだろう、というものです。
今はコロナの関係で、事業をしていればとてもお金が借りやすくなっています。
借金の本当のメリットデメリットを知って活用していうことも必要だと思います。
・お金を時間移動させることができる
・お金を活用する方法を知っていればレバレッジが効く
・信頼され続ければ借り続けられる
・計画が失敗したら返さなければいけない
・借金が多すぎると、その時に破産する
お金を借りるって怖い、、そう思うのであればゲームで練習しましょう。
実世界では土地を担保に入れるのではなく、事業やあなた自身の実績・能力を信頼して貸してもらうことになりますが、本質は同じです。
まずはモノポリーからやってみませんか?