恋愛もキャリアも人生も、人生の分かれ道では「誰に」相談するかですべてが決まる

なにか辛いことが会ったとき、人生の分かれ道に立たされたとき、

あなたは誰に相談しますか?

何気なく自分の周りにいる親しい友人や家族に相談することも多いのではないでしょうか。

その相談が、あなたを正しい道から遠ざけてしまうこともあるのです・・・・。

相談内容により、正しい相談相手がいる

例えば税金の相談を自分の親や友人にしようとは思わないですよね?
例えば、こんな相談です。

  • 会社を作ったんだけど、どこまでを経費に参入してもよいのかがわからない。
  • 投資で得た収益があるんだけど、どう確定申告してよいのかがわからない。
  • 利益が多く上がったので、今からでもできる節税オプションを知りたい。

このような相談は、税理士に相談するのではないかと思います。
または、私のようなファイナンシャルプランナーに相談をするのも良いでしょう。
または、同じ境遇をうまく対処した先輩経営者に相談することもあるでしょう。

このように、親や友人が税理士という場合を除いては、その分野の専門家や経験者に相談しますよね?
法律に関することも、弁護士や司法書士、又は同じようなトラブルを乗り越えた人に相談するものです。

あなたが今立たされている人生の岐路。
転職、恋愛、受験、副業を始めるかどうか、などなど、人生には様々な分かれ道があります。
そんなときに「なんでこの人に相談しちゃったんだろう・・・」という残念な事例をたくさん見てきました。
例えば、就活生が親にインターンの参加や就職先を相談する場合など、時代背景が違いすぎて的確なアドバイスではないことが多いのです。

この記事を探し出してくれたあなたはとてもラッキーです。
これから人生の岐路に立たされたときに、正しい選択をできる方法を知ることができます。

正しい相談相手を見分ける3つのポイント

それでは、人生の岐路立たされたときに正しい相談相手かどうかを見分ける3つのポイントをお伝えします。

選択を迫られる場面は突然来て、一瞬で過ぎ去ります。
そんなときのために、今からこのポイントを知っておいてください。

その問題に対する乗り越え方・乗り越えた先の未来を知っているかどうか【能力】

その問題・課題に対する対処法を知っているというのが最も重要

先程の税金相談の例では、当然税金に関するルールを知っている人に相談しますよね?

例えば、両親が離婚していたとして、結婚に関する相談をその両親にするのは正しいのか?ということです。

両親が離婚を乗り越えて、もしいまの状態で2人が一緒にいたら離婚はしないであろう状態にまでなっていたら問題ないです。
しかし、もしそうではないのであれば相談相手として適切ではない可能性が高いです。
なぜなら、結婚という「価値観が異なる2人が一緒になり問題を乗り越えていく」課題を乗り越えてないからです。

ちなみに、両親が離婚している子供の離婚率は高いという話があります。
これは、「違いを一緒に乗り越えていく」ではなく「合わなければ別れる」という価値観が刷り込まれるからだと言われているそうです。
これも、相談相手を変えれば乗り越えられる問題なのです。

就職の相談や、副業を始める相談も同じです。
残念ながら今の日本経済は2,30年前とは大きく状況が違います。

昔は大手企業に入れば一生安泰という価値観を信じることができました。
小さな会社から大手への転職も、今よりもとても厳しいものでした。
そして、大手企業も景気が良かったので大量に採用しており、希望している人の多くが入社することができました。

その世代に相談すると「大手以外ありえない」「なんで入れないのか?」という返答が来ることもなんとなくおわかりになるでしょう。
2,30年前に就職を経験した両親世代に相談したところで、
この2019年現在の状況をあまり知らずにアドバイスも的確ではなくなってしまうのです。

これも、例えば憧れの4つ上の先輩、とか、就職コンサルタントとかに相談すれば的確な答えをもらえる確率は大きく増えるでしょう。
ただし、就職コンサルタントのような仕事で相談に乗っている人は利己的(=利益目的)であなたのためにならないアドバイスをする輩もいるので要注意です。

「その先」を未来を知らない者に相談してはいけない

また、相談者のバイアスとして、なにか相談をされたときに「マイナスを解消する方向」に後押しするというものがあります。
例えば、こんな質問があったときに、あなたはどう答えますか?

  • 今の仕事が辛くて、会社をやめようと思っている・・・
  • 彼氏とうまくいっていなくて、もう別れようと思っている・・・

実はこんな相談があったときに、多くの人は「マイナスの解消」、つまり辞めたほうがいいよ、別れたほうがいいよ、とアドバイスをするのです。
ネガティブな現状があり、それをどうしようか迷っている、という相談の場合はあなたのことを深く理解していない限り、こうなります。

「もう辛いって言っているんだから、辞めたほうが良いに違いない」
というアドバイスは一見正しいように思えます。でも、例えばこんな相談だったらどうでしょうか?

  • 練習がきついから、部活をやめようと思っている・・・
  • 勉強が辛くてつまらないから、受験をやめようと思っている・・・

もし自分の子供がそう言ってきたときに「じゃ、やめようか。」とはならないと思います。
これは、その辛さを乗り越えた先に、相談者にとって明るい未来が待っていると知っているから、続けな、頑張りな、というアドバイスになるのです。

一時的につらい時期は誰にでもあります。でも、そんなときに毎回辞めてしまっていてはうまくいかないですよね。
あなたの価値観、実現したい夢、進みたい方向性。それを理解している人であれば「今は辛いかもしれないけど頑張るのがいいんじゃないかな」というアドバイスができるのです。
でも、そういう相手じゃなかったら、もしくは、うまい乗り越え方を知らない人だったら「辞めたほうが良いよ」というアドバイスになります。

もちろん、人生の中では辞めたほうがいいこともあります。
しかし、正しくない相談相手に相談して、その結果として色々と辞めて(変えて)しまっては自分の行きたいところにたどり着くことはできません。

受験勉強は辛いからやめよう。練習がきついから部活はやめよう。朝起きるのが辛いから学校に行くのはやめよう。このような変化が望ましくないことは多くの人にとって理解できると思います。残念ながら、相談相手を間違えるとそれと同じことが、あなたの人生でも起きていきます。

学校に行く。受験をする。という課題は多くの人が乗り越えた課題であり、それが正しいと思っているので相談したときの答えは誰に相談してもあまりブレません。
しかし、転職や恋愛はそれぞれ課題も違えば乗り越え方も違い、目指す方向も違うものなので適切なアドバイスができる人はとても限られるのです。

周りにそんな人がいない、ということも多くあると思います。そんなときは誰かに相談をするのは得策ではありません。
心を安らげるために親友と飲みに行って慰めてもらう、というのは良いのですが、そこで相談はするべきではありません。
自分の理想とする人、憧れの人をイメージして「この人だったらどう考えるかな」となりきってみる。これが適切な相談相手がいないときに取るべき方法です。

あなたの価値観と合っている、又は理解しているかどうか【価値観】

次に重要なのがあなたの価値観を理解しているのかどうか、ということ。
価値観の違いは、返ってくる答えの違いになります。

例えば、ちょっとグレー(違法ではない)な方法も提案する節税重視の税理士さんと、
上場審査にもクリアできるような厳格で絶対問題ない方法しか取らない税理士さんがいるとします。
相談相手としてどちらが適切なのかは、あなたの現在の状況や価値観によって異なるはずです。

この例では適法性という絶対的な「正しさ」がありますが、もう一つの例を出します。

ラーメンが好きな人とパスタが好きな友人がいるとします。
「今日のお昼ごはん、どこか新しいところ行きたいんだけどどこかあるかな?」と相談したときに
「最近オープンした煮干し系ラーメンのお店、煮干し系はあまり好きじゃないと思ってたんだけどここは美味しく食べられたよ!」
「駅前の新しいパスタ屋さんがイタリアのナポリで修行した、本場の味だってよ!」
のような答えが帰ってくるのは容易に想像できますよね?

もしあなたが無類のラーメン好きだとして、パスタ好きの友人に相談するでしょうか?
きっと、しないのではないでしょうか。

もし、このパスタ好きの友人があなたの価値観(=ラーメンが好き)を理解しており、
「そういえば駅前に新しいラーメン屋さんができてたよ!」という回答をくれるかもしれません。
あなたの価値観を理解してくれている人であれば、違う価値観の人に相談するのはありです。

しかし、新しいラーメン屋さんについての情報をたくさん持っているのは、間違いなくラーメン好きの友人でしょう。

この例のラーメンとパスタ、というのはそれぞれ違った価値観を表しています。
価値観に良いも悪いもありません。ラーメンとパスタ、どちらが「良い」かなんて、無いですからね。
でも、あなたにとっての「良い」は、あなたが好きなものです。

あなたのことを本当に想っているかどうか【愛情】

最後に、重要なのがあなたのことを本気で考えてくれているかどうか。
言い換えれば、あなたに対する愛情があるかどうかです。

例えば、相談をビジネスにしている税理士、結婚相談所、フィナンシャルプランナー、就職コンサルタントがこんな人だったらどうですか?

  • 仕事を早く終わらせることだけを考えて(又は能力が低くて)ろくに帳簿をチェックしない税理士
  • 結婚が叶うと会員ではなくなってしまうから、長く会員の状態に(=独身)しておきたいと考えている結婚相談所
  • 自分のコミッションが大きい商品ばかりを紹介するファイナンシャルプランナー
  • 転職でもらえるコミッション目当てでとにかく辞めることを勧める就職コンサルタント

悲しいことに、このような人がたくさんいるのがこの世界です。これらの事例はすべて私や友人が見てきたものです。
聞いた話ですが、最近は「単価の高い薬や手術をとりあえず勧めるドクター」もいるそうです。

これらは、本当に相談者のことを考えた行動では決してないですよね。

残念ながら、相談をビジネスにしている方々は、変化を起こすことによって利益を得るようなビジネスモデルになっていることがほとんどです。
例えば、転職相談を無料でしてくれるとことはたくさんあります。
彼らは、相談者が実際に転職をおこなことで売上(紹介料)が発生するので、短期的なビジネスを考えると転職させようとしてくるのです。

ただ、そんなときにも本当に親身になり「今はまだその段階じゃない」「まだできることがあるはず」と、相談者が次のステージにレベルアップできるようなアドバイスをしてくれる人もいるはずです。
そのアドバイスをしたとき、彼らは売上がなくなってしまいます。
それでも、その人から信頼されて、いつか本当に転職すべきタイミングが来たときに相談してもらえれば良いのです。
よりステージの上がった相談者を紹介できることは、彼らのビジネスとしても良いことなので、皆が幸せになります。
このように、長期的に考えられる人が多ければ世界はもっと幸せになるのですが、選択肢が多すぎて次回の転機に戻ってきてくれるかわからないというこの状況ですので、短期的利益に走ってしまう人が多いのも理解はできます。

私達もフィナンシャルプランナーとしてお金や税金の相談に乗ることもあります。
お客様のことを考えた結果「今は投資をしないほうが良い」「この保険は合わない」というアドバイスをすることもあります。
短期的利益を考えれば、売れるものは売っておけば良いわけなのですが、それはお客様のためにならず、この世界の幸せの総量を減らしてしまいます。
しかし、残念ながら中立を装いそのような売り方をしている方々も多くいるのも事実。

私達の専門であるお金の話では、このような事例があるというのを下の記事に解説しているので、時間があるときに読んでカモにされないようにしてくださいね。

正しい決断の積み重ねが素晴らしい人生に繋がる

あなたが人生の分かれ道に経って、迷ったとき。
上で説明した【能力】【価値観】【愛情】の3つのポイントが揃った人が、相談相手として適切なのです。

森の中で道に迷ったとして、目の前の人に「どっちに行けば良いんですかね?」と聞いたときに

  • 正しい道を知らない(能力不足)
  • 目指している場所がそもそも違う(価値観の相違)
  • 自分のビジネスに誘導する(愛情<利己)

という相手に相談すると、残念な結果になってしまうことがわかりますよね。
人生も、同じです。

ちなみに、人生の分かれ道は、多くの人が実はそれ自体に気づかないものです。
今ここが分かれ道なんだ、と気づいて、正しい行動をできるようにするために自分自身の準備も欠かせません。
別の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

正しい決断を積み重ねたあなたの人生が素晴らしいものになりますように、願っています。

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