ANAの上級会員にはダイヤモンド、プラチナ、ブロンズなどのランクがありますが、プラチナ以上に一度でもなるとスーパーフライヤーズカード(SFC)に申し込むことが出来て、そのカードを持っている限りは、飛行機に全然乗らなくてもANAの上級会員とスターアライアンスゴールドの資格が得られるという、憧れのカード。
そのカードを取得するためにANAプラチナ会員になることを「修行」ということもあり、達成することを解脱と称し、そのためには5万プレミアムポイント(pp)が必要、、、、
という説明はこの記事を読んでいる人には今更ですよね。
ちょっと前まではそんなカード夢のまた夢だ、と思っていたのですがいろいろ調べていくとポイントサイトを使ったり、効率の良いルートを使うことで意外と簡単なのではないか、、、と考えるようになってから1年たった2017年に解脱することができました。
東南アジア在住でSFC解脱を行ったという例は意外と少ないので、来年以降のルート選定の参考にしてみてください。
サクッと読める目次
基本方針:修行ではなく、実際の出張を利用して安価に解脱する
私の修行の基本方針としては「修行」をしないこと。
早速矛盾していますが、実際の出張をプレミアムポイントの高い路線の乗ることで、できるだけ「修行のためだけの搭乗」はしないようにしました。
また、「安価に解脱」というところで、ポイントサイトを駆使しました。
本当はもう一年かけてポイントを貯めてから行うことで完全無料(キャッシュアウト無し)で修行ができたのですが、やりたくなったらすぐにやらなくては気がすまない性格なので、ちょっとのキャッシュアウトは容認して、普段の移動で修行完了を目論みました。
ポイントサイトを利用してマイル→スカイコインをタダでゲット
とは言え、約50万円ともなる金額を全て支払うのは、私には辛い、、ということで工程の半分はキャッシュアウト無しで発券しました。
具体的には、ポイントサイトを駆使して貯めたポイントをソラチカルートでANAマイルに変えて、そのマイルをスカイコインに変えることで航空券を購入しました。
ポイントサイトからマイルを貯める方法については、こちらの記事に詳しくまとめたので参考にしてみてください。
中国国際航空ビジネスクラスの利用
修行僧には有名?な中国国際航空のビジネスクラス。ビジネスクラスとは思えない安い価格で、東南アジアから日本を往復することが出来ます。
東南アジアから日本へのルートを考えると北京経由というものは少々遠く所要時間も長くかかってしまうのですが、遠くなるということはそれだけプレミアムポイントが貯まるということ。しかも、ビジネスクラス+ラウンジなので移動中も待機中も有意義に過ごせそうです。
今回はスカイコインだけでは全行程を支払えないことから、効率的に5万ppを取得するために中国国際航空を2往復使用しました。
解脱までの全ルートまとめ
かかった費用:519,311円(実際は243,495円+スカイコイン)
飛んだ回数:14回
累積pp:50,656pp
pp単価:10.25円
エクセルでまとめていた修行一覧ルートがこちら。
青背景がANAフライト、オレンジ背景が中国国際航空フライトです。
修行らしい修行はあまりしたくなかったので、基本的には実際の仕事の都合に合わせて飛んでいます。
日程1 : ANAクアラルンプール→東京→沖縄 ルート
日程1はクアラルンプール発券の東京、からの沖縄往復。
写真はクアラルンプール国際空港のANA成田行。
実は沖縄は1回しか行く予定がなかったのですが、一発目は限りなく低いpp単価を出してみたいという一心で沖縄修行をつけてみました。
かかった費用は全て、ポイントをマイルに変えたスカイコインから捻出したため、実質的なキャッシュアウトはありません。
さすがはクアラルンプール発券、安いですね。今後もしばらくクアラルンプールからは安く発見できそうです。
レグ1~4がクアラルンプールから沖縄の単純往復。なんと51,896円という安さであり、pp単価は5.80。マジっすか。
※2018年からは国際線の国内線部分の積算率が国際線部分と同じ積算率になってしまいます。表のB(100%)というところが50%となるので、プレミアムポイントも減ってしまいます。
5,6は沖縄から、出張先である東京に帰ってくるための往復です。こちらは普通のプレミアムクラス。
いくらポイントでただとはいえ、修行以外でプレミアムクラスなんて乗らなかったのでプレミアムクラス初体験。たまには良いものです。
日程2&4: 中国国際航空 ホーチミン→東京ルート
ポイントをマイル、そしてスカイコインに変えてANAを発券して、修行を終わらせるためにはまだまだポイントが足りない、しかし、思い立ったらすぐに修行をしたかった私は中国国際航空のビジネスクラスに手を出してしまいました。
あと1年待って、もっともっとポイントを貯めて、それをスカイコインに変えれば完全0円で解脱、となったのでしょうが、思い立ったらやってしまう性格なので仕方なし。
ホーチミンから北京経由の東京往復で12万円前後。10,164ppがもらえるので、pp単価は12円前後でした。
中国国際航空のビジネスクラスは、サービス等はANAに及びませんが、しっかりとおもてなしをしてくれますし、何より安価でpp単価も高いのでおすすめです。
羽田空港着が選べるのも個人的には嬉しいところ。東南アジア全域から、安く購入可能です。
日程3: ANA クアラルンプール→東京(ビジネス) + 九州出張
溜まったスカイコインを使ってビジネスクラスを発券しました。こちらも、もともとはポイントサイトで貯めたポイントをマイルにしたものなので、キャッシュアウトはゼロ。
クアラルンプールから東京への往復に、鹿児島への片道を付けて、金額は147,000円。ppは14,518ppなので、pp単価は約10円。ビジネスクラスでのらくらく修行でpp単価10円はうれしいですね。クアラルンプール発券のANA便はかなり安いので、エアアジアなどの別の航空会社でクアラルンプールにわざわざ行ってから乗る価値もありそうです。
大分から羽田は、九州出張からの帰り道です。計算上プレミアムポイントはもうそこまで必要ないということで、普通席。
予定がギリギリまで決まらずに1日前に買ったので、株主優待割引で購入。この区間だけ、pp単価が17.63と恐ろしく高くなってしまいましたが、修行ではなく仕事なので仕方なし。
まとめ
やってみると、意外とすぐに終わってしまった「修行」。
それもそのはず、4回の日本出張をちょっとだけ変えただけなので、修行という感じは一切しませんでした。
ポイントサイトでポイントを稼ぎ、マイルに変えるというのがこんなにも大きな威力があるとは思っていませんでした。
一生上級会員になれるというSFC、あなたも取得してみませんか?