マレーシアのクアラルンプールとシンガポールは距離も近く、バスや列車も運行されています。
この列車はマレー鉄道とも呼ばれておりタイ・バンコクからシンガポールまでが繋がっています。この鉄道のクアラルンプール・シンガポール間は使い勝手がいいのでオススメです。
※この記事は2015年に体験したものです。2016年6月のダイヤ改正で夜行列車はなくなりました。
マレーシアの鉄道は電化が進み、KL~シンガポールの区間は一部電化、一部非電化で乗り換えが必要なので、夜行バスがおすすめです。
またいつか復活してほしいという願いを込めて、当時の素晴らしい体験をお伝えします。
サクッと読める目次
シンガポールとクアラルンプールを結ぶ夜行列車
2015年4月現在、以下の時刻で夜行列車が運転されています。
- 23:00 クアラルンプール発 - 翌6:55 シンガポール着
- 23:30 シンガポール発 - 翌6:50 クアラルンプール着
シンガポールと書きましたが、シンガポール側の駅はWoodlands Train Checkpointという駅の名前で、シンガポール駅ではありません。2011年6月まではシンガポール駅が更に中心部にあったのですが、シンガポール国内の路線は廃止されて現在は国境のウッドランズにあるここが終点となっています。
気になる運賃はマレーシアからシンガポールの寝台席が40リンギット(≒1300円)。シンガポールからマレーシアの寝台席が40シンガポールドル(≒約3500円)です。ん?と思う方もいるかもしれないのですが、シンガポール発かマレーシア発かで数字は同じまま通貨が変わり、かなりの価格差があります。シンガポールから行く場合は国境を超えた隣駅のジョホールバルから乗ると安くなります。
クアラルンプールからシンガポールへ
クアラルンプール側の駅はKLセントラル。空港高速鉄道KLIA Ekspersの駅でもあります。
KLセントラル駅で夜行列車のチケットを購入
チケット売場はこちら。駅構内の「KTM Intercity」という案内にそって進むと見つかります。今晩のシンガポール行きの電車のチケットをください、と言ってチケットを購入。
チケットは40リンギット。列車番号などの他に出発時間、到着時間も印字されています。出発30分前に着いているよう書かれています。
夜行列車のホームへ
出発前の待合スペース。
ホームに降りる階段にはまだ柵が置かれています。
マレー鉄道の地図などもあるので出発前に眺めてもいいのではないでしょうか。出発30分前になると入口が開き、ホームへ誘導されます。
駅のホームはかなり広いのですがちょっと薄暗い感じ。
意外と車内
自分の乗る車両を探しましょう。
S11号車。
中に入るとベッドが並んでおり、天井に席番号の案内があります。
19番ベッド。
ベッドは中央の通路の両脇にこのように並んでいます。出発後の車内改札の様子。(この写真だけ2013年です)
枕元にはライトがあるので消灯後はこちらを使いましょう。と言っても、読書するにはとても暗く、基本的には消灯後は就寝したほうが良さそうです。エアコンがちょっと強めなので寒がりな方は寝るとき用の上着があったほうがいいかもしれません。
翌朝、ジョホールバルに到着しマレーシア出国
朝、係員に「Good Morning Sir!」と起こされました。ジョホール・バルのJBセントラル駅に到着です。
JBセントラル駅もKLセントラル駅のようなホームでした。
ここで降りる人も、そうではなくシンガポールへ向かう人も出国審査のために全員ここで一旦降車となります。税関も通るので荷物も基本的には持っていくように言われます。
シンガポールへ入国
入国審査が終わったらまたホームに戻って同じ席に乗ります。全員が乗車したところで出発し、シンガポールへ。
数分でシンガポール側の終着駅、ウッドランズ・トレイン・チェックポイントに到着です。
電車から降りて入国審査場の入口があるホームの端まで歩きます。
いつも寝台席を買いますが、普通の座席もあります。これで8時間は乗りたくないですが・・・。
入国審査は空港と何も変わらず、用紙を書いてから列に並びパスポートにスタンプを押されたら出口へ。
出口から見た駅の様子。マレーシアと比べるとやはり綺麗。
シンガポールの市街地へバスで移動
駅を降りてすぐのところにタクシー乗り場があるのですが、人の流れに乗ってバスのりばへ。バスのりばもすぐ近くにあります。
バス町の人々。MRTウッドランズ駅へ向かいます。どの番号がどこへ行くのか英語で掲示されていますが、周りの人や運転手に聞いてもよいでしょう。
バスの様子。
さすがシンガポール、バスの車内も綺麗です。
ウッドランズ駅についたらMRT(地下鉄)に乗って町中心部へ向かいましょう。また、この駅には国内バスターミナルも併設されているので、バスに乗り換えて移動することもできます。
夜行列車、大好きなんです
シンガポール国内のホテルよりも安く寝ながら移動できる寝台列車、ロマンがあって、しかも快適なので好きなのです。
今でも無駄にシンガポールに行くときにクアラルンプールから行ったりします。