やりたいことってなんだっけ?
そう思ったことはありませんか?
自分のやりたいことが見つからないという方は必見です。
サクッと読める目次
誰しもが2つのストーリーを持っている
人はやりたいことに関して2つのストーリーを持っています。
それは、
- 人に説明するためのストーリー
- 自分のためのストーリー
です。あとで述べるようにこれらは統合していくのが望ましいのですが、まずは2つあることを認めるところから始めましょう。
なぜストーリーという言葉を使っているかといえば、人はだれしも自分という物語の主人公を生きているからです。
あなたも、自分のストーリーに沿って生きている主人公なのです。
自分のためのストーリー
まず考えたいのが本当のやりたいことや、ありたい状態という自分のためのストーリー。
実は「やりたいこと」を明確に持っている人は1割ほどしかいないという研究結果もあります。
では残りの9割の人はどうすればよいのかというと「ありたい姿」を考えればよいのです。
TO DOではなく、TO BEと言われることもあります。
どんな状態で生きていきたいのか、これだったらたくさん考えることができるのではないでしょうか。
その両方を箇条書きで挙げていってみてください。
例えば、こんな感じです。
- 満員電車で通勤したくない
- 幸せそうな人たちに囲まれていたい
- おいしいご飯を毎日食べたい
- おいしいコーヒーを飲みながら仕事したい
- 不特定多数と会うのはちょっと辛い
- 自由な生き方を広めたい
- ある程度のお金は欲しい
これは嫌、というマイナスのものをあげていっても構いません。
これは本音ベースでだれにも説明しないものなので、自分に嘘をつかずに出し切りましょう。
ここで変にかっこつけると、人生つらくなるだけです。
人に説明するためのストーリー
もう一つのストーリーが人に説明するためのストーリーで、面接などで必要なのはこちら。
みもふたもないことを言ってしまうと「この世界をこうしたい」というたぐいのことが求められます。
なぜなら、人は他人に貢献することで仮がある人間だと判断され、その貢献の対価として報酬(給料)をもらうというのが今の社会の考え方だからです。
ですので、自分なりのこの世界の理想像を作り上げて、その実現のための自分が何をできるのかを考えて文章にしたものが人に説明するためのストーリーになります。
たとえば、
- 情報格差を減らして誰もが自由に情報にアクセスできるようにしたい(メディア業)
- 素晴らしい商品をもっとみんなに知ってもらいたい(営業職)
- 世界から難病をなくして皆が健康に生きられるようにしたい(製薬業)
のような形で、この世界の理想像があり、それを実現するのが自分のやりたいことであるというストーリーを作っていくのです。
やりたいことと聞くと見つからなくても、この世界の理想像、つまり「もっとここがこうなったらみんな幸せになるのに」というところを見つけることができるのではないでしょうか。
それが見つかれば、やりたいことが見つかった第一歩です。
2つのストーリーを統合しよう
この2つのストーリーを描くことができたら、それを統合していきましょう。
自分の「人に説明するためのストーリー」のそれぞれについて「自分のためのストーリー」を満たしているのかどうかを考えていきます。
業種や職種によってはどうしても全てを満たせないものが出てきます。
というか、両方を満たすものは意外と多くはないはずです。
そうして残ったものが現時点でのあなたのやりたいことです。
これが本当に人生をかけてやりたいことなのか?とかんがえてしまうとぎもんふがつくかもしれませんが、それはそれでいいのです。
「(現時点でほかの選択肢に比べて)やりたいこと」と考えれば自信を持ってやりたいことだといえるはずです。これで、あなたのストーリーの次のページが決まりました。
その「やりたいこと」に取り組んでいくことで、どちらのストーリーも膨らんでいくでしょう。
自分のためのストーリーも、人に説明するためのストーリーも、新たな思いがどんどん生まれてくるはずです。
「やりたいこと」は経験とともに深まっていく
結局やりたいことを見つけるためにはいろいろ行動してみるのが一番なのは間違いありません。
その第一歩を踏み出すために、2つのストーリーをうまく統合させた「自分の次章」ともいえる現時点のやりたいことを決めましょう。
今はこんなのでいいのだろうか?という疑問があったとしても大丈夫。
目の前に決断が迫っているのであれば、その選択肢で進むしかありませんし、決断が迫っていなくても今やっていることよりももっと「やりたい」ことがあれば挑戦していきましょう。
キャリアに悩む大学生に向けて
ほとんどの大学生にとって、就職活動が最初の決断になると思います。
そして、その決断の時にどれだけ「やりたいこと」深められるのかは、それまでに積んできた経験の量によってしまいます。
インターンシップ、アルバイト、起業、なんでも良いのですができるだけ早く現時点でのやりたいことに挑戦をして、自分のストーリーをどんどん前に進めていきましょう。
短期間に一気に濃密な経験を積めるプログラムもあるようなので、活用して自分らしいキャリアのスタートダッシュを決めてほしいと思っています。
1週間から1ヶ月のプログラムなどたくさんあり、私が大学生のころにあったら絶対に参加してたと思います。
2つのストーリーをしっかりと描いて、統合すれば「こんなはずではなかった」という事態はかなり防げます。
まずはたくさん経験、そして2つのストーリーをよく考える。
自分らしい、良いキャリアを歩む人が増えればと本気で願っています。